そもそもSUNが買収したこと自体、あまり腑に落ちない。

MySQLの行く末については、MySQLユーザーが共通にして抱く一抹の不安だと思う。
それにSUNをも買収したOracleOracleにそれほどのパワーというか頭は無いと思うのだ。

明確な根拠は無いが、データベースだけを生業にしてきたOracle社が、下手な言い方だが
スーパーマーケットも営みたいと言っているようなもの。八百屋は八百屋でいいじゃん。
というのが俺の意見だ。


MySQLは勿論Oracleとは違うんだが、それでも同じデータベースソフトとして敵対してきた
関係。Oracle開発側からすればMySQLは商売の邪魔だと言ってもいいくらいだろう。それを
これまで通り生かしておくとは、俺は到底思えない。
その理由に、下記ブログでも書かれているようにOracle社がMySQLに対しての発言を全く行っ
ていないことだ。

普通、超大手企業なら抱える商品(製品)についてどのように扱っていくかを明言すべきだ
と思うが、シカト状態のまま。少なくともOracle社がMySQLに対して積極的に考えようと言う
姿勢はゼロだと言える。


とは言えMySQLはこれまで多くのユーザーが利用し、ウェブ開発のデファクトスタンダード
Oracleは、どちらかと言えばオフィス用(CRMなど)でよりクリティカルな現場で用いられ
ているもの。住み分けは十分可能だと思うのだが、Oracle側は乗り気じゃないようだ。


俺から言えることは、Oracle社はMySQLの今後については極めて消極的に考えているという
ことだ。

MySQLの近年のスペックアップは華やかしいものだ。MySQLOracleを食う時代は来る
かもしれないとさえ俺は思っていた。つまりOracleにとってMySQLは目の上のタンコブと
思っていたとしても不思議ではないと俺は思うのだ。

現役でMySQLを支えている開発者は、OracleからMySQL事業を再び独立させて欲しい。
MySQLの生みの親Monty Widenius氏も現状を憂いていし、自身は再び独立してDBを作ろう
としていると聞く。それなら元の土台MySQLを買い戻してみてはどうなのか?と思う。

せっかくここまで手塩にかけて育てた、ある意味我が子。ブランクが開いたとしても、
もう1度MySQLだけの会社を作って欲しいと思う。



MySQLはどこにいくのか その2 Monty Wideniusの憂鬱
http://d.hatena.ne.jp/ktdisk/20090711/1247272072
http://d.hatena.ne.jp/ktdisk/20090517/1242552658