「経営上の失敗というのは誤解だ」というのは、違うと思う。

サブプライムローン問題が世間に明るみに出たのは、1年以上も前だ。
その時に後回しの処理を行わず対策をきちっと取っていれば、回避はできなかったにして
も症状を緩和することはできたはずだ。


また低所得者向けに借金をさせて、その利益で金融商品を買って儲けるというシステムが
作られ、それに便乗していたというのは、まぎれもない事実だ。


また2007年7月の新潟県柏崎市の大地震で、自動車部品工場が長期に渡って操業停止にな
り、それによって自動車工場も一時休止せざるを得なくなっていた。
これはトヨタ方式の1つ、在庫を限りなくゼロにして行っている為におこったわけだが、
トヨタ方式は「性善説」の上に成り立っている方式だということを、業界は認識していな
いのではないか?と思う。

地震などの突発事故も、不況にもならない。そういう事を前提に進めていくには、今回の
不況は想定外だと言えども、トヨタ方式はまるでセラミックスのように固いがもろい。と
言えるのではないだろうか?

ワイルドカードの運営、生産方式があるわけではないが、ある程度は事前対策は必要なの
ではないのだろうか。

それに。
企業はアメリカの低所得者にツケを回して商品を生産し販売していたわけだ。
つまり、借金させない限り、これまでのような景気上昇は無理だと言う事が言えるのでは
ないのだろうか。

純粋に所得に見合った消費だけをさせていては企業の売上げは毎年伸びない。だから借金
をさせて買わせる。という遣り方を使った。その犠牲者は低所得者層の人だった。

すごい偏った見方だとは思うが、近からず遠からずという印象を俺は抱いている。


100万円しか収入ないのに120万円の商品を買わせること自体、無茶な話しで。
それが回りくどいやり方を使って誤魔化しつつやっていた。そうだと俺は思う。


今日のニュースに出ていた専門家が「回復が見えるとしたら来年ではなく再来年」と言っ
ていたが、俺はもっと「先」つまり5年以上先になるんじゃないかと思う。
理由はBRICS諸国がこの不況に耐えてつつも内需拡大させるのには、最低5年はかか
ると思うからだ。
中国、インド、ブラジル、ロシアらの消費が高まってくるのに、最低必要な年数が5年で
は無いかと思うからだ。



米3大自動車メーカーは倒産するか、3社が合併するしかない。というか、そうしてくれ
とさえ思っている。





<日産・ゴーン社長>自動車業界へ政府支援必要 円高は危険
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20081215-00000113-mai-bus_all