そんなに急いで世界へ行く?

概ね2010年~2014年にかけて、新技術が一斉に出てくるようだ。

1.新メモリー素子「memrister」(2014年頃)

   安価で超高速なメモリー素材になると期待されている。
   
   
2.16コア CPUの出現(2011年頃)

   しかし実際16コアものCPUを上手く、有効に使えるソフトやノウハウが育ってい
   くのはもっと先になる。
   だがExcelもWordもIEも。複数のアプリを立ち上げると重い!と思っていた時代から
   完全に開放される時代がくるのは、Core2CPU経験者なら想像しやすいだろう。


3.統合型CPU(2009年頃)

   今までは計算部(CPU)と映像処理部(GPU)が別々に存在していた。
   それがマルチコアCPUの登場で「統合してはどうか」という事になり、それが実
   現するようになった。
   これはラジカセが発売された時のようなショッキングな話だ。
   
   恩恵を受けるのは当然ノートPC。より小型化、低発熱になり、価格も下がるだろ
   う。基本的に自作ができないノートPCだから、こういう高度な技術が生まれやす
   いのかもしれない。
   

4.USB3.0で、CD1枚の取込みがたった1秒に。(2010年頃)

   毎秒4.8Gbit、バスパワー900mAになる。
   今でも十分早いと思うのだが、音楽CDをパソコンやiPodに取込むのにたった1秒。
   さらにDVD(約4GB)なら10秒。BD(約25GB)も1~2分で可能になる。
   
   また900mAまで供給電力が上がるため、クレードル充電ではより短時間充電が可能に
   なる。USBから充電できるタイプの携帯電話も恩恵を受けるだろう。
   
   ただしこれもUSB3.0に対応する機器、ドライバーソフトはもとより、CPUパワー
   も必要になるため全てにおいて恩恵を受けるわけではない。


5.ワイヤレス電源で、電源コード要らず。(2014年頃)

   机に専用マットを敷いて使うようなタイプになるらしい、というのをTV番組で見
   たことがある。
   
   ワイヤレス電話機などのように送信側と受信側、どれほど離れても利用できるかで
   利用価値が決まるので、密着させないと使えないというのであれば、あまり意味は
   無いようにも感じるのだが。
   

6.64bitOSの普及化。(既存)

   多分一番悩ましく思っている部分だと思う。
   サーバーでは64bit化は急速に行われたが、コンシューマ系は既存アプリケーション
   等との問題で、殆ど移行していない。
   
   確かに現行Windowsではメモリーは3GB強までしか認識しないため、4GB以上を積ん
   でも意味がない。しかし64bit版にすれば16GBまでの対応できるようになる。
   
   これを進めるには32bit版をもう生産しないとマイクロソフト等が宣言するか、アプ
   リ側が64bit版対応をもっと迅速に進めたり、過去のソフト資産も使えるようにでき
   る環境を用意するしかないと思う。
   技術的には既に5~6年前からあるので、これは営業側の問題がクリアされてない
   と言えるだろう。
   

7.Windows7(2009年末ごろ)

   VISTA改良版。2009年1月にはベータ版を出すと決定しているので、VISTAと同じスケ
   ジュール展開になるなら、ベータ版が出てから1年後くらいには製品版が出ること
   になる。
   
   しかし2009年末(日本では2010年春)までに出さないといけない、マイクロソフト
   のお家事情もある。
   それはXPを6年も続けてしまったという苦い経験があるからだ。
   
   当初は2~3年に1度リニューアルをかける予定だったが、VISTAの仕様が二転三転
   した。XPを延命したが、その間にLinuxを台頭させてしまい、VISTAへの移行も期待
   程には進まなかった。
   
   2008年末でVISTAは2年経つことになるので、2009年中にリリースしないとWindows
   離れを更に増やすことになってしまう。だから2009年中リリースは命題なのだ。
   
   
8.GoogleOS(2011年頃)

   既にフリーOSはLinuxで出ているのであまり驚きはない。
   今台湾製の廉価版ノートPC、ネットブックが流行りだが、それに近いものになるよ
   うだ。
   ただ最近はGoogleも色々苦労が多いようで、PCとセットでリリースできるほど、
   力が余っているかどうか。
   
   
9.Wiiコントローラの操作感が、PCでも。(2012年頃)

   ジェスチャーコントローラーはマウスやキーボードを使わずとも操作ができるシス
   テムだ。
   しかしパソコンを前にしてパラパラ踊りをするのはちょっと恥ずかしいw
   せいぜいゲーム機で応用してもらう程度じゃないか?と俺は思うのだが。
   
   
10.超地デジ。(2009年頃)

   一部は既に販売済み(北米)とのこと。
   160Mbpsの通信、オープンAPIによる共通化で、どの機器からでも同じ操作ができる
   ようになっているのが特徴のようだ。
   
   日本ではCATVよりもインターネット専用網の方が発達しているから、日本でも同じ
   システムになることは無いと思う。
   
   いずれにしても地デジを利用できない地域も多く、地デジの4色ボタンを利用した
   サービスは極めて限定的。これを活かせる番組、サービスをどれだけ出せるかが問
   題だろう。
   
   
11.著作権管理システムの終焉。(2020年頃)

   既に一部、米国では進んでいる話。
   じゃあ誰が著作権物を保護するの?という話にもなるのだが、その辺の解決策は載
   っていない。
   厳格に著作権料を取れる仕組みを取るのと、取らない方。その2つのパラメーター
   が釣り合う部分を探す旅は、まだしばらく続きそうだ。
   

12.携帯電話1つで、ドコモもauもソフバンも?(2010年頃/北米)

   Googleの携帯電話向けOSを利用してオープン携帯電話網を展開する予定らしい。
      
   1つの携帯で、電話をかけるときに通信会社を選択するタイプになるのだろうか?
   だとすると格安電話料金サービスが流行った時代を思い出す。
   
   
13.DSみたいな操作感。

   タッチパネルは主に業務用端末に使われてきたが、それが民生用にまで降りてきた
   ということだろう。
   
   マウスより視覚的、感覚的に使えるし、なによりパソコン知らずのお爺ちゃんお婆
   ちゃんも使える。体の不自由な人も使える。
   
   もっと安くなることを期待。
   
   
14.クレジットカード要らず。

15.高精度GPS。

   14、15は既に実現されているもの。

   SUICAPASMOは関東圏だけで、しかも利用できるコンビニ、自販機は23区内に留まっ
   ているのが現状。関西圏はICOCAPITAPAだが、関東ほどに利用が促進されていない。
   それ以外の地域では、名古屋や福岡で最近になってやっと鉄道系カードが使えるよ
   うになったばかり。それ以外の地域では、なにそれ?みたいな状況だ。
   全国で使えるようになるには、10年、20年以上かかりそうだ。
   
   GPSは、携帯電話よりもカーナビが高度になって欲しい。
   いまだに立体交差している道路、山間部では現在地があっちこっちに迷走すること
   がある。それを少しでも解消して欲しい。
   


非常に長くなったが、冒頭に言ったように2010年~2014年には、かなりの量で便利な機器
やシステムが販売、稼働し始める。

利便性が増えることは良いことだし、経済発展も促すと思う。
しかし問題は、それを享受できる人、地域が限定的になってしまうことだ。それはSUICA
等に見るように、1つの格差をつくってしまっている。

完全に平等に与えることは無理でも、それを得られる環境を整える義務があることを、
メーカーや推進団体は認識して欲しいと思う。





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http://gigazine.net/index.php?/news/comments/20081102_hot_new_technologies/