年108万円の小学校

今朝(9/30)のNHKニュースで取り上げられていたので、早速調べてみた。

授業料(年間、諸費と施設費込み。6年分には入学金等も加算。)
 公立小学校
  約 5~6万円     #6年間で、約40~50万。

 私立小学校
  約 60万~120万  #6年間で、約400~850万。

 株式会社(LCA国際の場合)
  116万円       #6年間で、約800万


※入学金、学校給食料金、寄付金、修学旅行費などの有無や金額で、
 総支出額は変わります。


私立や株式会社(特例制度下)では、公立学校の約10~20倍かかる事が分かる。
主任~係長クラスの社員の年収が「400~500万円」だから、ほぼ年収の2倍。
子供二人なら更に倍になることになる。


LCA国際小学校は、下校してからの塾いらずを目的に先進的なカリキュラムで英才
教育を進めていくことが目的。のようだ。

文科省の指示を受けることなく自由なカリキュラムを作れるのが特徴のようだが、
果たして結果的にどちらが良かったのかは、少なくとも6年後にならなければ分か
らない。


LCA株式会社は小学校まで。しかも英会話中心の授業方法をやっている。
卒業生が中学校へ行った際、あまりのギャップに、子供は驚きと戸惑いを感じて
しまうのでは?と思う。

これは俺の経験の一部だが、進学校から、語弊はあるが普通の学校に行くと、
その生ぬるい環境に馴染めないだけでなく、ある意味ショックさえ感じてしまう
ことがある。そういうのは子供側にとってみれば、ストレスに感じる場合もある。
それがLCA学校の責任というわけではないが、親や周囲がどれほどフォローし
てあげられるかにかかってくると俺は思う。



話の筋からそれるが、未成年に学校に通わせるのは高い偏差値を取ってもらうため
だけではない。むしろ高い偏差値は結果論であって、それ以前に大目的がある。
1つ目は、本人の特性(得意分野)を見出すこと。
2つ目は、その特性を引きのばしてあげること。
3つ目は、その特性を活かした仕事につけるように方向性を持たせてあげること。

他にも協調性やリーダーシップ性などを身に付かせてあげるというのもあるが、上
記3つが主な目的だと俺は思っている。

今の日本の教育は高い偏差値だけ取り上げていて、資質を形成する部分のことや、
道徳観などは殆ど無関心というか、伸ばそうという気持ちが無い。

親は無くとも子は育つとは言うが、親は無くとも他人の親はいる。集団で生活する
には変わりないのだから、間違ったことを教えたり、または教えなかったりした場
合はその部分に穴があいて、極端な例だが殺人事件を起こしてしまう人間にまでに
なり下げてしまうことにもなる。


LCA国際小学校は、株式会社でもやっていけるのか、収益を上げられるのか。という
1つのビジネスモデルを長期スパンで見ていこうというのが目的だとおもうのだが、
教育という本来の姿に対して、偏差値社会から離脱できるモデルを作って欲しいと
思う。





LCA国際小学校
http://www.lca-elementary.com/index.html