RMT、BOT排除対策と、ユーザー側の勘違い。

今回モンスターハンターフロンティアMHF)で起こった問題がそうであると
決めつめるものでないことを、予め前置きしたい。

あるMMOでアカウント詐欺が起こった。俺の身近でゲーム内の知人だ。
その人は「身に覚えが無いし、ちゃんとウィルス対策もしている」と言い、自
分が行っていた対策は万全だと言い切り、MMO運営会社側に手落ちがあると
立腹していた。
その後、彼はMMO運営会社にも警察にも被害届を出した。

ある日、警察が彼の自宅に入り調査を行った。すると彼が対策万全と言ってい
たウィルス対策は、ウィルスソフトのパターンファイル更新が滞っており、最
新の状態で検索したところ、ウィルスが4つ見つかったとのこと。


また同じく俺の知人はツールを使っていると堂々と話していた。俺が...
「それはBOTじゃないのか?」と指摘すると、睨むように否定し怒っていた。
BOTと言ったのは過言だったが、ゲームプレイを本来のシステムに付属して
いないツール、スクリプトを利用する事に対して、罪意識が薄いユーザーもい
ることは否定できない。

今回、MHFユーザーがアカウント削除が冤罪だと言うのであれば、これは裁判
に持ち込むしかない。
つまり自分のパソコン全て、IPからどういったソフトをインストールしてい
たかまでを調査させることを、彼自身が認めることになる。


ユーザー側にも不備、手落ちがある事を先に述べたが、決してメーカー側には
手落ちがないとは言わない。

MHFでアカウント削除された彼の言い分では、「突然アカウントを停止され、
何故止められたのか、何の説明もない。」としている。

確かにどういった経緯をもって判断したのかという事について述べるのは、今
後RMT、BOT捜査において不利益をもたらす事は考えられる。しかし
「x月x日xx時に違法利用が見つかったため、アカウントを停止した。」
という告知は出来るはずだ。

ログインしようとしてログインができない、アカウント削除されたかどうかも
判断ができないとなれば、それは企業としての義務を果たしてない事になる。


この手の問題は、特にそのMMOの一般利用が始まった初期に多いように感じ
る。
最近はnProtectを導入しているソフトが多いが、それとは別に個別の調査ツー
ルを使って、そのツール上で検知したユーザーを処罰対象にしているのだろう。

しかし検知ツールの完璧さ、また人的に調査をしているなら調査項目の正当性
や判断基準に不備がないとは言い切れない。

検知ツールでチートツールを見つけた。が、よくよく調べてみるとそれは市販
されている音楽ソフトだったり、スケジューラーソフトだったり。という可能
性もあるわけだ。

しかしユーザーはMMO運営会社がどのような検知方法、判断基準をもとに行
っているのか分からない。不透明さゆえに、不満も大きい。



俺はMMO運営会社側の不備、手落ち、義務の果たし方に不十分さがあること
は強く感じている。
しかしユーザー側も、自分が本当にRMTやBOTではなく、スクリプトツー
ルも含めて利用していないかどうか、セキュリティーソフトのパターンファイ
ルを最新にしているかを、十分確認することも重要ではないか。と思う。




カプコンオンラインゲーム アカウント停止「冤罪」騒動
http://www.j-cast.com/2008/01/04015247.html