業界内のルールつくりが急務

過去にも薬物逮捕でその作品が再放映できなくなったり、DVDが販売停止になっているものはある。

しかし一人の演者が逮捕されたからといって該当作品の販売・放映・上映の一切が禁じられるという
異常な状態は即時改善されるべき。


どうしてこうなっているのかは分からない。
1.権利側がイメージ低下やクレーム増大を恐れてリスク回避策として行っている
2.演者との契約に莫大な慰謝料と引き換えに出演作品の販売を一切停止すると明記されている
3.演者が出演した作品を販売する以上は必ず使用料等を支払う義務があると明記されている
ということが考えられる。

しかし問題があるのは1人の演者であるから作品の製作会社、販売会社には責任はない。
にもかかわらず全体責任とする考え方は避難されるべき点。
どんなに良作・傑作であっても一人のために全体が罰せられるのはあまりにも非合理的。

このようなことになっているのは、業界内として正しいルールが定まってないからだ。

契約書面も見直すべきだ。
コンプライアンス遵守する視点から日本国内法に違反・抵触し起訴、逮捕に至った場合および
これに準ずるような行為が発覚した場合は、出演作の販売において生じる利益分配は一切行わない。
と言った文言を付け加えるべきだ。

ではそんな文言をなぜ今までつけてこなかったのか。
それは多分、そういった作品を管理運営するには煩雑な作業が必要なことと、一番の大きない要因は
芸能界という極めて特異的な環境が根本的にあるからだろう。

酒井法子氏も逮捕され収監されて一定期間は出演できなかったが、売上こそ大きく下がったものの
芸能界復帰をしている。普通はそういうことは絶対にありえない。
その一方で極楽とんぼ・山本氏は、未成年買春で問題に。萩本金一氏の逆鱗に触れたこともあるが
約10年も芸能界に復帰することが出来なかった。
こういうケースバイケースではあるものの、個人的な視点でいえば酒井氏の方が遥かに重罪であり
もっと長い期間復帰を禁じられてもいいはず。なのに短期間で復帰をしているのは、芸能界の力関係
が大きく作用しているからだ。


音楽や映像の出版会社の殆どは超トップ企業。その企業らが率先してルールつくりを行わなければ
ならないのにやらないのは、芸能界があまりにも特殊過ぎて手を触れることがご法度にされている点
があるからだ。

非常に難しい問題だと思うが、関係する企業や団体は改善すべきことと共通認識をまずは持ってほしい。




テレ朝受難 また「相棒」出演者が…シリーズ約8割が再放送ピンチ (スポニチアネックス) - Yahoo!ニュース
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