世界を刈り取る

俺の妄想でしかないのだが。

たぶん川上氏はNetflixのように自社で映画を、5億10億のビデオ作品ではなく50億100億クラスの
作品を作って世に出し、世界を席巻したいのだと思う。

Netflixが自社タイトルを製作、販売したことでどこまで成績を伸ばせたのかは分からないが、
エミー賞(主演女優賞)を勝ち取るほどの作品をリリースしたことは将来のネット番組に明るい将来を
描けたはずだ。
もちろん100億円もの資金を自由に扱えるようになるにはそう簡単なものではない。

個人的に不安を感じるのは、日本のサブカルが世界と、特に欧米とどこまで親和性あるかだ。
先日ディズニーが米国内でドラえもんを始めたが、のび太は米国内では評判がよくないという
報道があった。日本でものび太が特に人気を集めているわけではなく、ドラえもんをはじめとする
登場人物との関係性が評価されているのである。しかしキャラクターが受けてないとなると
トップセールスを出すには力不足感がある。

一方で士郎正宗氏のアップルシード攻殻機動隊が海外ファンによってPV的な作品が作られて
話題になった。
むしろこういった作品のほうが興行成績は収めやすいのかもしれない。


欧米でも日本のアニメが幾度も放送され、今の欧米の若い人は日本製アニメに対してかなり
慣れ親しんでいることは確かだと思う。しかしどちらかといえば舞台劇や映画劇場で見る映画
が肌に合っているというか、親しみをもっているのでは。というイメージがある。

資金的には角川と一緒になってより盤石になったかもしれない。
だけどじゃあ本当に欧米人に好まれる作品、トップセールスを出せる作品をリリースできるのか?
というと、たぶん今から20年30年はかかるような気がする。
仮に30年後だったとしたら、川上会長は76歳。嫌な言い方をすれば川上会長自身が生きていない
可能性だってある。夏野氏や角川氏は80歳、90歳を優に超えている年齢。
それでも成し遂げたいと思っているかどうかだと思う。

日本が本当の意味で欧米を制しようというのは良いことだと思うが、相当険しい道であることは
疑いの余地がない。