Amazonに反旗も、再販制度には言及せず。自主出荷停止の出版3社

ようは小売書店を守るためなんだろうけど、ただ番台に座って本を売ってるだけの店は今の代で終わるよね。
創意工夫してやってる小売店は経営は苦しいながらも生き残ってるよ。

急激な変化は良くないが、だからといって過保護に扱うのはもっと悪い。
個人的な印象ではそれほど進んでないと思う電子書籍だが、それでも電子書籍が今後普及していくのは明らかだと思う。その理由はスマート端末がより軽量化、より薄型化、より扱いやすい形になっていくだろうと思うからだ。

先日ニュースになった文教堂が構築した「ハイブリッド雑誌」。
文教堂はいまでこそ大日本印刷ジュンク堂が親会社の大企業の中にいるが、もともとは小売書店だ。
そこが電子書籍とリアル書籍を融合させて開拓を試みている。

Amazonに対抗し再販制度を存続させようとする、出版社。
本来は再販制度の恩恵を受ける側である書店がハイブリッドを目指す。
この動きって、すごく今を象徴している感じがする。


再販制度がなくなれば地方、山間部にある書店が消える運命にさらすという見かたはあるが、それはどうだろうか。そもそもネット通販に抵抗感のない人たちはどこにいてようがネット通販を使うからリアル書店に行くことは殆どない。種類も豊富で中古も扱っているネット通販利用者が増えるなら、何の対策もしないリアル書店は淘汰されるのは自然の流れではないだろうか。

契約を守れというなら、日販、トーハンらに対して契約違反で訴えるべきではないのか。
どうして出荷停止を選び裁判を避けるのかが分からない。
やはりそれは再販制度に法が入りこむことを嫌ったからではないかと思う。

Amazonが天使であり神である。とは思っていない。Amazonにも悪いところはたくさんあると思う。
しかし再販制度に対してはもう今の時代に合わない。当時は出版業界が強かったから再販制度を残せたのだろうが、今はもうそういう時代ではない。


再販制度についての議論をせずに大手小売を批判するのはどうかと思う。




出版3社がAmazonへの出荷停止を発表 -INTERNET Watch
< http://internet.watch.impress.co.jp/docs/news/20140512_647894.html >

はてなブックマーク - 出版3社がAmazonへの出荷停止を発表 -INTERNET Watch
< http://b.hatena.ne.jp/entry/internet.watch.impress.co.jp/docs/news/20140512_647894.html >

黒船アマゾン、書店連合で迎撃 大手も参入の“無料”電子書籍、続々商品化 (産経新聞) - Yahoo!ニュース
< http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20140510-00000512-san-bus_all >