ボイジャーはまだ200億キロ先なんだけど・・

37年かけてやっと200億キロ先についてるボイジャー。数値に換算すると、時速 約6.2万キロ。
ほぼ惰性だけで進んでいるので遅いのは当然だが、37年かけても1光年(9.4兆キロ)にも届いてない。

1光年は光の速さ(時速 約11億キロ)で1年かかる距離のことをいうが、時速11億キロを出せるエンジンを
作るのは今の技術ではほぼ無理だ。でも1光年を5年くらいで到達できるような航行装置は欲しい。
1光年9.4兆キロを5年で到達するには、時速2億キロ以上が出せるエンジンが必要になる。

5年で1光年走れる宇宙船ができたとしても、500光年先につくのは2500年先になる。


よくSFに登場するワープ航法は、現状の科学では「全宇宙のエネルギーをもってしても無理」という。
それでもワープ航法ができないか?を研究している科学者はいるが。
仮にワープ航法エンジンができたとしても、次はお金の問題がある。たぶん1機あたり1兆円でも出来ないだろう。リニア新幹線の建設費9兆円でも作れないかもしれない。

まずまだ研究段階の核融合炉が商業ベースで稼働できるくらいのものができないと話にならない。
次に時速が億キロになったときの人体への影響がどうなのか?だ。
車の急停車が0.5G、戦闘機の急旋回が8G、ロケットが10G。また大戦直後に人体実験された
40Gでは生還したものの眼球の毛細血管破裂で失明しているとある。
仮にワープが可能だったとしても、ワープして人体が破裂したら意味はない。

地球型惑星の存在は近年ニュースになっているが、例え同じ人類がいなかったとしても
容易く行ける場所ではないし、行けたとしても生きているうちに到着することができない。

1年2年で到着する場所ではなくとも10年15年で到着できるような場所の地球側惑星を見つけるか、
到着させてくれるエンジンを開発するか。


まだまだ果てしなく遠い。




地球そっくりの惑星、水も存在?500光年先に (読売新聞) - Yahoo!ニュース
< http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20140417-00050170-yom-sci >

重力加速度の40倍、40Gで目いっぱいブレーキをかけると人体はどうなってしまうのか - DNA
< http://dailynewsagency.com/2011/12/22/40gs-of-deceleration/ >