政争の具でしかない、温暖化問題。

一歩前進と評価している口ぶりだが、報道ステーション(テレ朝)の外国報道
機関に対するインタビューでは、非常に辛口で失望感すらあるコメントばかり
だった。

「先進国は、本気で削減しようという気がない。」
と、ある人のコメント。非常に共感するコメントだ。


報道ステーションの解説者は「半歩前進」と評価していたが、1キロある道の
りのうち半歩(約20センチ)進んだ程度では、1キロ走破するには5000年
かかることになる。
たぶん5000年後には、地球は真っ赤になって、どこも荒地と化しているだろう。


「アンタがやらないなら、俺もやらん」
意地の張り合いばかりで、全く進めようとは思っていない。

先にやると損をする。だからやらないんだ。そういう意固地、身勝手さだけが
横行しているようにしか感じられない。


多分本気で始めるのは、アメリカが超旱ばつと大洪水に見舞われるようになり、
日本は東京湾岸の埋立地が水没し始めるまで、たぶんどこの国も本気でやろう
とは思わないだろう。

そして「1990年比の80%以上削減しなければ受容れない」と言っているIBSAC
などの新興国は、我をはったことで、将来もっと窮地に追いやられる可能性が
ある。
なぜならその頃には今の先進国は飢餓しているから対応できる余力を失ってい
るからだ。



中華、インドで、全世界人口の1/3。実際にはこの全員が中層階級以上の大
人ではないが、それでも規模からすれば先進7カ国の合計人口が中華またはイ
ンドの人口に匹敵する。
ケタ違いに、食料需要やエネルギー消費が莫大になってきているのだ。


危機感がないからこそ、先に進まない。
そのツケはいずれ払わされる。


洞爺湖サミット>先進国は80~95%削減を…新興5カ国
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080708-00000159-mai-cn