「じゃあコピーさせねえ」とならない理由。

公式な文書に"ちゃぶ台返し (ノ-_-)ノ ~┻━┻"と書いてしまう事を思うと、相
当感情的になっているのだろうなと感じられる。

メーカーらの意見に対し「理解できない」としながらも、今後も話し合いを続
けていくという意思を示しているのは、裏がありそうな感じがする。


アメリカではYouTubeにしても著作物の掲示に特に規制をかけてない所が多いし、
掲載して構わないと公言している音楽メーカーも少なくない。

しかし日本では「著作権料」の支払いを、iPodを代表とする音楽機器に加算さ
せるなど、権料の徴収に躍起になっている感じがする。
その割りに、それがどの程度、制作した楽曲や映像の著作権者に還元されてい
るのかも不透明。


>『“含まれていないのであれば……”という風にも考えられる」と調査結果
> から、補償金の必要性が読み取れると解釈。』

上記の記事があるが、それはJEITAの補償金返還制度についてのアンケートで、
・複製以外で利用する場合で補償金を支払う事については・・・
 「手続きの簡便さなど条件次第で使いたい」が63.0%
・ソリッドオーディオ(iPodなど)に対する補償金を支払う事について・・・
 「手続きの簡便さなど条件次第で使いたい」が57.2%
と出ている。
ほぼここだけを見て「ニーズがある」と判断したのではないだろうか。


正直なところ国内の著作権"団体"に対しては懐疑的な立場なのでこういう意見
になるのは自然なのだが、年金や道路特定財源と同じで、集めるのはいいが、
それを何に使っているのかが極めて不透明と言う風に感じている。

実際、今の音楽を聞いても、良いものもあるが馴染めない曲の方が多い。
アニメにしても、アニメーターらは超低賃金で過酷労働を強いられ、意欲的な
作品が作られにくい環境にあるように、俺は感じている。

いちいち会社の儲けの使途を、国でもないのに、明示する必要は無い。
と思っているのなら、それは非常に抵抗を感じる。新たに法律、行政行動とし
て一定課金をするのなら、その使途を明示すべき。
採算取れないリゾートマンションを立て、ゴルフ場をつくり。自分たちは公金
で超高級料亭で酒池肉林。というのでは、払いたいとは思わない。


確かにコピーできないと言う事は、そのバックアップが取れないと言う事だか
ら、確かに勝手は悪い。
しかしどうだろう。最近見た番組で未来永劫残しておきたい番組、音楽ってあ
るか?と言われれば、『ないなあw』と思う。

だから現状のままコピーワンスでやっていけば?と思うのだが。


著作権団体側は"2年を棒に振らされた"と思っているのだろうが、それなら
新参者である人たちも当初から参加させるべきではないのだろうか。
もしかすると"なんだよ、殆ど自分たちで決めてから呼ぶなよ!"と言う思い
が機器メーカー側にあっているのかもしれない。

コピーワンスは今までもやってきていた形だし、まあ大方の人は慣れている。
ただし本当に補償金の課金制度を入れたいのであれば、5年、10年は話し
合うつもりであるべきだと思う。





「“あるメーカー”と経産省が、ちゃぶ台返し
http://www.watch.impress.co.jp/av/docs/20080529/cf.htm

JEITAアンケート「ダビング10でも補償金不要」が78%
http://www.watch.impress.co.jp/av/docs/20080529/jeita.htm