先日AbemaTVの番組でAV男優が
「指を入れたり、激しくすることは良くないことだ」
「潮を吹かせたりするのは演出のためであり現実ではNGだ」と語っていた。
しかし当の本人は演出であり演技とはいえ誤解を生む行動、活動に参加していたことに違いはなく、主導はしてないとはいえ支持する立場にあったことについて謝罪の言葉は無かった。
俺はスーパーファミコンやメガドライブ時代の人間である。
1992年に発売されたストリートファイター2は、定価9800円。
ドラゴンクエストVは、9600円だった。
スト2は国内288万本、世界630万本。(282億円、617億※)
ドラクエVは国内280万本(268億円※)の売上があった。 ※概算値
それから約30年経った2020年。コンソール機はPS5時代に入ったがDL販売が主流になりつつあるもパッケージ版も販売され続けている。
日本のゲーム事情は大半がスマホアプリ、基本無料かつ内部課金制のものが主流となっている。
意識の変化は必要だし、知る、認める、咀嚼する、思考する、実行する、という行動へのシーケンスがあって1つでも飛ばして進めることはできない。
(既に経験済みの場合は異なるが)
www.4gamer.net上掲はモンスターストライク・2019年12月末~翌年1月5日までのデータだが、DAUが250万アカウントあり帰還最高370万まで伸びたとしている。
またFGOは、同期間のDAUが平均120万アカウント、最大160万あったとしている。
ソシャゲの場合基本利用料が無料なので基本「ガチャ」で稼ぐしかない。
たいてい10連は約3000円が相場だが、モンストで250万アカウント、FGOで120万アカウントのうちどれだけの人が10連以上を購入しているかは不明である。
更にどのソシャゲもログインボーナス(ログボ)でガチャチケット(石という場合もある)を無償配布しており、ある程度貯まればユーザは購入することなく10連分を利用できる。
平均DAUの3割が10連以上のガチャチケット(または石)を購入したとする場合、
モンスト 250万x0.3x3000= 22.5億円
FGO 120万x0.3x3000= 10.8億円
これだけの売上があったことになる。
ソシャゲの場合、1990年代のコンソール機市場と異なり、100%ダウンロード販売である。ロジスティックを使わなくていい分、Googleやappleなどに売上げの3割を手数料として払う必要がある。すると利益はこうなる。
モンスト 15.75億円
FGO 7.56億円
先に書いたスト2、ドラクエVの売上概算だが、実際店頭では1~2割は引かれて売られていることや販売店や卸業者に支払う金額を引けば、ゲームメーカーに届く売上げはこれらの6~5割程度だと思われる。
ということは、次のようなことになる。
スト2は、日本140億円、世界300億
ドラクエVは、日本130億円
つまりゲームメーカー側が必要としているのは、1タイトルあたり130億円前後だということができそうだ。
ソシャゲに戻ろう。
上記の15.75億円や7.56億円は、どれだけの期間で稼げる利益かは分からない。
少なくとも毎日この売り上げが出ているとは考え辛い。
また10連ガチャチケットを全体の3割のユーザーが購入した場合としたが、これも月曜は5%、火曜は50%かもしれない訳で、12/20~01/05の期間で得られた利益が前述の利益だと考えるのが適当かもしれない。
とすると、130億円の利益を出すのに10カ月~17カ月を要することになる。
しかもソシャゲはネットワークゲームなのでサーバー運用費が毎月かかる。1万2万という話ではなく、月に数百万~数千万円かかる。
当然開発、製造も継続的にかかるので、月間の人件費だけでもバカにならない。
閑話休題。
俺が話したかったのは、なぜ毎月何万円も払わないと遊べないゲーム環境になってしまったのか?である。
コンソール機の場合、基本ソフトパッケージを購入すれば、途中に追加料金が発生することなく、死ぬまで遊び続けられた。しかし今のソシャゲはそうではない。
子供からすればスト2もドラクエVも1万円近い金額で簡単に手が出る代物ではない。それでもお金を出して買うのはほぼ一生遊び続けられるからだ。
ソシャゲも遊べるか否かで言えば、最初からお金をかけずに遊び続けることは可能だ。しかしシッカリ遊ぼうとすれば内部課金をせざるを得ない。しかも定期的に新キャラや新装備を得るのに再び内部課金しなければ手に入れられない。
いろいろ考えるとソシャゲは本当に最適解なのか?
しっかり遊ぼうとするユーザー≒コアユーザー(上得意様)に高い負荷をかける現状はどう見ても良い環境だと俺は言えない気がする。
いくらPS5やswitchが人気とはいえ2021年は完全にスマホ、タブレットの時代。
コンソール機はあまり見向きされていない。
マーケットがコンソール機からスマホに移ってる以上、ゲームメーカーはソシャゲを作らざるを得ないのは事実だ。
しかしだからといってコアユーザーばかりに高い負荷をかけ続けるのは褒めれることではない。