プリコネはどうすべきなのか

どうすべきというより俺個人的な希望だけどね。

プリコネ(プリンセスコネクトRe:DIVE)が2月15日で丸3周年を迎える。
これにあたって色々イベントやゲーム内の追加機能などが予定されている。

昨今問題視されているのが毎月末に開催される「クラバト(クランバトル)」
そのクラバトで話題になるキャラがニャル(キャル(ニューイヤー))とクリチカ(チカ(クリスマス))という衣装違い同名キャラクターたちだ。
クラバトのマンネリ化、回ごとにスコアが増大していっているインフラ状況、特定のキャラを持っている人だけが有利に進められる実状も問題で、ユーザー方々から指摘され続けている。
クラバトやその他のイベントについては、かれこれ1年続けている俺も不満がないわけではない。ただ何故いまの現状としたのか?という開発側・運営側の意図がわからないので何とも言えない。しかしソシャゲとしてユーザー間交流を中心としているのなら、もっとやりようがあるのではないか。とは思う。

 

さて。
俺が言いたいのはクラバトの話ではなく、アニメ(ストーリー)とゲームの乖離があることだ。

2021年に入ってプリコネのアニメ部分はシリアスになっている。昨年は2部が始まりキャルの過去が語られ、今年はコッコロの物語が語られた。
主人公(つまりプレイヤー)にどういう背景があったのかもっと深く描かれるだろうし、アニメ1期最後で語られたユースティアナ(ペコリーヌ)の背景もさらに深く描かれるだろうとは思う。

ただ。これらがどんなに良いストーリーでも、ほとんどゲーム本編に取り入れられていない。クラバト級の大イベントにストーリーイベントとルナの塔があるが、どちらもアニメ(ストーリー)本編ではなくサイドストーリー(脇役級キャラの物語)が中心。

ルナの塔は本編にもっと絡んでていいはずと思うのだがあくまでサイドストーリーという立ち位置になっている。


俺はプリコネ以外に原神もやっているが、ソシャゲとARPGを比較するのは無理があるのだが、原神の場合 必ず本編に絡ませている。いま開催中の海灯祭は主人公からすればサイドストーリーだが、これも本編の中の1つだという思いを持たせてくれる。

それは色々な脈略の中で語られ、本編から切り離されない物語だという作り方をしているからだ。

しかしプリコネの場合、クラバトもルナの塔もストーリーイベントも、主人公ユウキと同クランの3人の物語は描かれているがあくまでアニメ(ストーリー)パートであって、それ以外は完全に切り離されている印象が強い。それは本編と副編の関係性が描かれていないことにある。

 

ソシャゲはライトノベルだから雰囲気、ニュアンスが伝わればいいのだろうけど。
リアル(実生活)もそうだがそんな簡単な世界ではないのが事実。それをあたかも現実的に描くには、原神にみるようなしっかりとしたストーリー、ストーリーに結び付いたゲームシステム、イベントキャンペーンを描くべき。

 

スターウォーズのプロローグ「A long time ago in a galaxy far, far away...」や、
ダンバインの「バイストンウェルの物語を覚えている者は幸福である、心豊かであろうから…私たちはその記憶を記されてこの地上に生まれてきたにもかかわらず、思い出すことのできない性を持たされたから…それゆえに、ミ・フェラリオの語る次の物語を伝えよう」は、前置きで昔話だと断ることで疑似現実へ引き込んでいる。

フィクションをノンフィクションと思わせる技法はいくつもあるが、読者や視聴者を引き込み、錯覚=臨場感を与えることはエンターテイメント作品の命題。

乖離と言えば言い過ぎになるだろうが、オーケストレーションすべきだと思う。